【大学生 鍋パ クラスター】大学生の会食感染よりネット叩きが怖い件について
【注意】この記事に役立つ情報はありません。
今回は12月4日に報道された和歌山県大学生鍋パ6人感染事件に対する世間の反応に思うことがあったので述べさせて頂きます。
まず、記事がこちら。
今回はこの事件に対する世間の反応について大学生の一人として言いたいことがあります。
事件の概要
和歌山県で3日、新たに大学生、専門学校生ら男女7人の新型コロナウイルスへの感染が発覚しました。全員が症状は安定しているか無症状であるとのことですが、このうち4人は一緒に食事をした友人同士で、すでに発表された2人と合わせて計6人が陽性となり、14例目のクラスターとして認定されました。
世間の反応
外食するなと言われているのに、鍋なら許されるとでも思っているの?
鍋なんて自殺行為だ。知事も食事は小分けにしろとあれだけ言っていたのに、こんな奴らに税金で治療費を出す必要あるのか?
なにが大学が無くて友達に会えず寂しいだ。嘘つきめ、飲み会いって鍋パして、カラオケも行ってるじゃないか。
最近の大学生は、この状況で協力することもできないのか。
以上は感染した大学生を非難する人たちの反応を要約したものの一部です。
もちろん感染した大学生を擁護する意見もありましたが、全体的に感染した大学生を非難する内容が多いように私は感じました。
報道の仕方
わたしは報道の仕方にかなりの悪意を感じました
もしサラリーマンが飲み会に参加し、後日飲み会での感染が発覚した場合、
【30代から50代の男性、会食で集団感染】
という風に報道されるはずです。しかし今回は
【大学生、専門学校生男女7人鍋パで集団感染】
として報道されました。会食と書くよりパーティーと書いた方が呑気な感じがします。30代から50代サラリーマンと書くより大学、専門学校に通う和歌山県の男女7人と書いた方が特定は容易です。
私が何を言いたいかというと、今回の報道のやりかたは、感染が発覚した大学生がより非難されやすいように、また感染した大学生が特定されやすいように仕向けられたものではないか?ということです。
一般的に叩くべき敵がはっきりしている方が記事の構図は感純化され、内容は明確になり、記事自体も読みやすくなります。そのため20代男女と書くより大学生と書いた方が批判対象がより明確になるので、記事が多くの人に読まれるための作戦としては極めて有効です。
しかしこれは商売の事情です。
普通の感染者以上に特定されやすい報道を受けた大学生はたまったものではありません。おそらく心無い誰かによって簡単に身元が特定され、その名前は一生ネット上に残るでしょう。就職の際、応募者をネットで徹底的に調べ上げる企業もきっとあるでしょう。内定に対するマイナス要因になる可能性が全くないとはいえません。
僕からのお願い
ここからは世間に対する僕からのお願いです。
感染者が大学生の鍋パであろうとサラリーマンの飲み会であろうと同じように「会食」と表記して大学生の時だけ非難をあおるようなことをしないでください。
感染者が大学生であろうとサラリーマンであろうと、「20代男性」程度に情報をとどめ、簡単に身元が特定され、実名での非難がされることのないように配慮してください。
感染者を悪とする報道スタイルを貫くなら、それはそれで構いませんが、どうかあらゆる感染者を平等に報道してほしいです。
そしてできれば、自分が感染したとき名乗り出やすいように感染者を誹謗中傷する風潮に歯止めをかけてください。